学会は,毎日Keynote Sessionという,超音波の分野で有名な教授の50分(発表40分+質疑応答10分)の講演から始まり,その後,小分野ごとに分かれて各部屋でオーラルプレゼンテーションが行われます.19日と20日には,それに加えてポスタープレゼンテーションも開催されます.私の発表は20日のポスタープレゼンテーションでした.ホテルでは,ホテルの朝食と学会による昼食が提供されますが,どちらも大皿に出てくるたくさんの料理から好きなものを取っていく,いわゆるビュッフエ形式のものでした.料理の特徴としては,野菜炒めが多かったです.中国人は世界で一番野菜を食べると言われています.結構肉料理や海鮮料理が有名であるため,意外かもしれませんが,実際に並んでいる料理を見ると日本にいる時と比べても多量の野菜を必然的に食べることになります.また,日本では食べることがあまりない野菜もいっぱいあります.もちろん,肉料理や魚料理もあるので,タンパク質もたくさん摂取しました.食べるのが好きなので毎日肉や野菜で腹が満たされるのは幸せでした.
まず初日はオープニングとKeynoteを聞いた後,お昼ご飯を食べてからその日の終わりまでオーラルプレゼンテーションを聞いていました.その日の夜は,火鍋を食べました.辛い物好きなので,麻辣のスープで煮込んだ野菜がおいしかったです.
2日目の19日には,特に聞く講演もなかったので,天安門に行くことにしました.しかし,どうも,広場には予約なしでは入れないようで.中国らしく,観光地に入るのも規制が厳しいみたく,またその規制もころころ変わるので,観光にはハードルが高いです.一応遠くから写真は納めました.
その後,北にある景山公園を訪問しました.入場料は2元.安い.ここには山があり,登ると故宮や北京市街を一望することができます.景色は見る価値ありです.
いよいよ3日目の20日はポスターセッション本番です.しかし,今回の学会ではポスターのところに立っていなければならない時間が明記されていませんでした.そのため,ポスターだけ掲示してどこかに行ってしまった人がほとんどでした.そのあたりは学会によって差があるのかもしれません.そのような中でしたが,私はポスター発表の審査に参加し,ZOOMで審査員の教授と会話し,研究発表と応答を英語で行いました.やはり英語ということもあり,受け答えをするのは難しかったですね.その後も,時々教授が現れて研究について英語で話をしましたが,昼過ぎになって人が来なくなったので,ここで退散.初の海外での発表でしたが,やはり難しいですね.
4日目は昼から中国の2大名門大学,北京大学と清華大学を訪問しました.特に,北京大学の西門はかなり歴史のあるような感じであり,フォトスポットとしては良いです.
その後,王府井と呼ばれる,北京最大の繁華街に行きました.ここでは,大通りが完全に歩行者専用となっており,なかなかの規模のショッピング街です.本来なら外国人が多数集まるこの地区ですが,日本人はほぼ見かけず.おそらくビザ申請のハードルが高く,渡航している人自体が少ないんでしょう.
学会全体を通してですが,教授やドクターの学生はこの機会を生かし,かなり他の研究者とやり取りをしていた印象でしたが,私は修士2年ということもあり,研究者としての力量が不足していて,他の研究を聞いても「?」という感じで,どう他人とやり取りをしていくべきかわかりませんでした.そのあたりは研究に取り組む年数が解決してくれるような気もしますが,研究者の道に進むことの難しさや,また研究を極めた人の学会での振る舞い方を知ることができたのは良かったです.