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配属希望の学生さんへTo prospective students

研究活動

 阪大機械を卒業・修了した皆さんは,研究者・技術者としてチームや個人で活動し,その後,大小のチームを率いていくことになるでしょう.その時必要な能力は,単にテストでよい点を取る学力だけではありません.問題解決能力,プレゼン能力,日本語力,英語力,調整力,統率力,突破力...などいろいろです.
 研究室で行う研究活動では,誰も答えを知らない研究課題に取り組み,その解決方法の立案,準備,実施,研究発表を通して,研究者・技術者として必要な技術・能力を養います.自身で計画し進めてきた研究が大きな成果となった感動を味わってもらえれば最高ですが,成果が出なかったとしても研究プロセスの面白さを共有できればと思います.

研究テーマ

 配属後,教員との話し合いで決めていきます.できるだけ本人の資質・希望に合う研究がよいと思いますが,配属後すぐに自身で判断するのは難しいと思います.また,まだ世に出ていないテーマに取り組んでもらうこともありますので,研究内容のページに載っていないテーマに取り組むこともあります.
 配属後,最初の2回のミーティング(web会議形式の場合もあり)で教員から本年のテーマに関するプレゼンがあります.その説明を聞いて,興味のあるテーマを選んでもらう予定です.さらに詳細を聞きたい人は,林(教授)まで連絡してください.

 研究テーマを決めた後,テーマの沿った勉強会に参加して,研究本格始動前に関連分野の勉強を集中して行います.

研究室

 配属後は,学生室(M1-733)を拠点に活動していくことになります(新型コロナの影響による自粛期間を除く).学生室には,専用の机とパソコンが準備されており,研究だけでなく,授業の予習・復習やレポート作成などを行いやすい環境となっています.同じ分野の同級生が一つのところに集まって議論できるというのは,社会に出てしまうとほとんどありませんので,おそらく卒業後に自身の仕事に取り組む時になると,大学の研究室が,勉強や研究・開発を進めるのに如何に恵まれた環境かに気付くことでしょう.教員は,ハード的な環境を整えるのはもちろんですが,研究の情報が集まり,世界に先駆けた研究ができるソフト的な環境を整えることにも注力します.

年間予定

 未確定な部分も多いですが,一般的な研究室の活動を考えると以下の感じだと思います.

B4
4月 配属,研究テーマの決定のためのミーティング,勉強会開始
8月 大学院試験
12月 卒論の骨子作成
2月 卒論提出
3月 新4年生配属のためのオープンラボ?

M1
4月 新B4歓迎(本年は延期)・大学院授業開始
7月 国際会議発表(該当者)
9月ー11月 種々の学会で発表(該当者)
3月ー6月? 就職活動

M2
4月 ゼミ等で先輩らしく仕切る
7月 国際会議発表(該当者)
9月ー11月 種々の学会で発表(該当者)
12月 修論の骨子作成
1月 原稿チェック
2月 修論提出

週間予定

 配属された皆さんと話し合いながら決めていきますが,一般的な研究室の活動としては以下の通りだと思います.

週1回〜2回 勉強会 3時間程度 : 関連の教科書(英語,日本語)を範囲を決めて読みあう.
週1回 一人30分程度 研究進捗報告: 研究の進捗の発表や関連する論文の紹介をする.

教員や研究チームでのディスカッション: 随時
研究活動: 個人でできることは自身の計画で進め,チームで実験する際は,チーム内で調整.

 これらに加え,英語の勉強会のようなものも,どんな方法がよいか探っていきます.

学会発表

 大学で研究活動を行う限り,国内外の学会で成果を発表する責務があります.民間企業では,社内や関連企業内での発表が多いかもしれません.いずれにしても研究者・技術者が何かの仕事をすれば,発表して自身の活動を知ってもらうことが必要になります.当研究室では,主に機械学会,非破壊検査協会,鉄鋼協会などで口頭発表やポスター発表の機会があり,必ず数回発表してもらうことになります.発表方法については,日ごろの研究進捗報告などから基礎を身につけていき,発表練習を繰り返すことで,学外者にも聞いていただけるレベルになります.学会を聴講しにくる人によっては単に情報収集だけでなく,リクルートとしての位置づけを持っていることもありますし,就職活動時にも同様の発表を求められることは多いです.その意味でも積極的に学会で発表してほしいと思います.
 国際会議は当然英語ですので,さらにハードルが上がりますが,準備に時間をかけて発表が無事終わるとワンランクもツーランクも上がった達成感が得られます.実際に英語だけでなく日本語のプレゼン能力も格段に向上します.

学会発表は,主催者によって進め方は大きく違うことがありますが,通常,
半年ほど前: 発表申し込み(タイトル,アブストラクトを提出)
数か月前: 1−2ページの原稿提出
数か月前: 主催者により発表プログラムが作成される.日程に合わせ出張手続き.
1か月前から: 発表内容を練り,発表練習を繰り返す.
当日: 練習の成果を披露する.懇親会などに出ると,貴重な意見が聞けることもある.

論文発表

 学会発表の原稿は図書館などでは入手できないことが多く,発表を聞いていない人がその研究について知る機会はほとんどありません.一方,学術論文はインターネットでタイトルを検索するとすぐに見つけることができるようになっており,大学図書館のサービスを利用すると,ほとんどの論文を入手することができます.世界中の研究大学は同様の状況ですので,英語の学術雑誌に投稿した論文は世界中の研究者の目に触れます.何気なく出した論文でも,その後大きな反響があることもあり,研究したことは学術論文として発表することを勧めています.そのプロセスは,一般に以下の通りです.

草案作成(論文として筋の通った内容を考える)
原稿作成(共著者と議論しながら進める.英語の場合,英文添削することもある.)
原稿提出(一般にネットやメールで提出する)
数か月後 査読が返ってくる(一般に複数名のreviewerと1名のeditorから,論文に対する意見が提示される)
査読で修正が求められた場合,それに従って修正し,再提出.
査読でrejectとなった場合,その意見について共著者間で議論し,修正していく.
再提出から数週間から数か月後 再査読の結果が返ってくる(査読プロセスを何度も繰り返す場合もある).
うまくいけば,提出から数か月から1年程度で出版.