佐々木良（M2）

　9/23-9/26に台湾の台北市にて開催されたIEEE Ultrasonics, Ferroelectrics, and Frequency Control Joint Symposium (IEEE UFFC-JS 2024)に参加・発表してきました．
　私は初日のOralセッションにて発表を行いました．正式な学会で行うものとしては初めての口頭発表であり，さらに初めての英語での発表でした．そのため，不安な点も多くありましたが，先生方と学生メンバーの前で行った事前練習の甲斐もあり，無事に発表と質疑応答を終えることができました．
　また，Joint Symposium ということもあり，様々なセッションを聴講できました．私の研究分野に近いものから，視点のまったく異なるものまであり，非常に興味深かったです．ポスターセッションでは，様々な国籍の方が来られていたこともあり，非常に自由で活発な議論が行われていました．英語の拙さや専門知識の不十分さを気にせず，積極的にディスカッションに応じてくださる方も多く，非常に良い経験となりました．しかし，学会全体としては超音波の利用や応用に焦点を当てた研究が多く，波動伝搬現象など基礎寄りの研究は少なかったため，個人的にはややアウェーに感じました（特にBanquetのテーブルは完全にアウェーでほとんど会話できませんでした）．とはいえ自身の研究が他の分野にどのように繋がっていくのか知ることができ，研究へのモチベーションが高まりました．依然として研究や発表に多くの課題が残っていることを再認識する機会にもなったので，今回の経験を基により良い研究ができればと思います．
　また，今回はスケジュールの都合上，前泊・後泊させていただき，計5泊6日の出張となりました．そのため，スケジュールに余裕がある日は台北市内を観光してきました．台北市は「デザイン」が盛んな町なのか，アート的なデザインから，ソーシャルデザイン，カルチャーデザインなどに関連する施設が多く，文化的な面でも多くの学びを得ました．さらに，30分程度で覚えた片言の現地語を駆使して，ローカルな屋台を巡ってきました．気さくな店主の方に出会えたこともあり，現地の食文化・酒文化を楽しめて非常に良かったです．